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今年は”ポエム”を出さない代わりに、ここにポエムを書きます

2015年から頂いていたMicrosoft MVPアワードですが、今年は7月に審査があるわけで3/31がその審査書類の締め切りとなります。
いろいろ悩みはしましたが、今回私はMVPアワードの審査書類を出さないことにしました。特にMicrosoftやMVPアワードに対して不満があるわけではなく、完全に個人的な気持ちの問題です。

私がコミュニティ活動を本格的に始めたのは2014年からで、その一歩を踏み出す勇気を与えてくださったのがMicrosoftコミュニティの皆さん、そしてMVPの皆さんでした。 特に当時Microsoft Student Partnersプログラムに参加してからは、MVPの皆さんとお会いできる機会がだいぶ増えて、エンジニアとしても人間的にも未熟な私は、本当に良い影響を受けることができました。

2015年にMVPを受賞してからは、外部へのコミュニティ活動がより一層楽しくなりましたし、自身の活動に対して何か誇りのようなものを感じつつありました。(おこがましいですかね?) MVPアワードを受賞する前後で共同で新たにコミュニティを作ることもできましたし、私が以前までは遠くに感じていた尊敬するエンジニアやインフルエンサー(って表現すれば良いですか?)ともお近づきになることができました。(後者は別に下心があるわけではないです。純粋に憧れの人と親しくなれたら嬉しいし、なんだかワクワクするでしょう?)

個人的な感覚ですが、ちょうど2015年くらいからMicrosoft関連の技術がだいぶ盛り上がっていて、個人的にも新しく発表されるMicrosoft技術を追いかけるのが本当に楽しかった記憶があります。 Apache CordovaやXamarinをデフォルトでサポートしたVisual Studio 2015がリリースされたのがこの頃ですし、今の.NET Standardにつながる要素である「.NET 2015」というトピックが出たのもこの頃でした。 テクノロジーが注目を浴びると当然その技術に興味を持つ人口も増えるわけで、コミュニティ活動などもだいぶ追い風が吹いているように感じました。

また、この頃からコミュニティイベントへの登壇以外の手段での外部への発信が増えたように思います。 初めて生放送に出演したのもこの頃ですし、Web連載記事の執筆から雑誌の特集記事の執筆、書籍の執筆などにもつながっていきました。 毎日新しいことに挑戦できるのは本当に楽しかったですし、大学の授業とアルバイト以外の時間とリソースはすべてここに注いでいました。

しかし、それ以外にも魅力的なものは多々あるわけで、少なくとも私の興味や関心を占める技術・分野の割合は年々変わっていきました。 そこで「じゃあ興味のあることすべてに全力で取り組めばいいじゃないか」と思って取り組んでみると、そこからさらに面白いものがたくさん見つかってしまうわけで。そうこうしているうちに、私自身の興味のベクトルがいろんな方向を向くようになってしまいました。

私はそんなに頭が良いわけでも時間の使い方がうまいわけでもないですし、いろいろと取り組んでみると実はあまりコミュニティ活動をしている時間が取れなくなっていることに気が付きました。 もちろん「コミュニティ活動なんて時間の無駄」とかそういう事を言いたいわけではなく、単に私の中で夢中なことややりたい事が多すぎて、私の中ではコミュニティ活動がそれらよりも優先度が低くなってしまったのです。

実際、このあたりの落ち方は2016後半/2017年の登壇情報に顕著に表れていると思います。
http://vbcpp.net/about/

ここでこんな事を言うのは矛盾しているかもしれませんが、コミュニティ活動など外部へ発信することはとても大切です。 私の身の回りの人や尊敬する人の多くはそう考えていますし、私もそう実感しています。 しかし、今の私はちょっとお休みをしたいという気持ちが強いのと、溜まっている自分の興味関心を満たすためのことをしたいと気持ちが勝っている、ただそれだけの事です。わがままです。気まぐれです。両立がうまくできない、下手くそな人です。なので、またそのうち登壇もたくさんします(したいです)。

ただ、次活動していくコミュニティは別にMicrosoftに限らなくても良いんじゃないのかなぁ?と。 いま私にとって一番居心地が良くて、かつ活動しやすいのはMicrosoft系のコミュニティかなぁと考えていますが、あまりそこに縛られた活動はしたくないなという気持ちもありつつ。 とは言っても、別にいままでもそんな縛りはあったわけではないですが「MVP取れたら嬉しい」という気持ちから「MVPを継続しないと」という義務感が生まれつつあり、それが実質的に縛りのようなものになってしまいました。

そう考えると、いま頂いているアワードが少しプレッシャーに(重く?)感じるようになりました。

「MVPを継続するためになんか頑張って活動する?」「いや、そういうのは良くないでしょ」
「2017年の活動が少なかったし、落ちた時にかっこが付かないから応募しないだけ?」「まあ実際そういう気持ちがないと言えば嘘になる」
「いろいろ得られるものがあったのにもったいなくない?」「うーん…。」

そんなことを最近は考えて悩んでいましたが、やっぱり今回で継続は辞退することにしました。 理由や背景は先ほど説明した通りです。 あ、あとは心の声も踏まえて補足しておくと「なんかMVPアワードにすがって、自分を良く魅せようとしていない?そうなりたいの?」という反省が常々あり、そういう自分に嫌気がさしたのかもしれません。

補足しておきますが、これは別にMicrosoft MVPというアワード制度が悪いわけでは全くないです。 「MVPを継続しなくてはいけない」という義務感や「MVPであり続けよう」という固執がいつの間にか生まれつつある私自身の問題ですし、そういう気持ちがなければ私も(落ちることなんか気にせず)応募し続けていたと思います。

諸々告白すると、今回はそういった自分へのケジメの意味もあります。

そろそろ筆を置きたいのでここまでの内容をまとめておきます。
まずMVPアワードは本当に良い制度だと思いますし、私はこの制度とその周りのコミュニティから多くのものを得ることができました。 MVPアワードがなければ、今の私はいなかったと思います。 今後もその関係はとても大切にしたいと考えていますし、MVPアワードという制度は続いてほしいと考えています。
また、私自身もコミュニティ活動をやめるつもりは一切ありません。コミュニティ活動は本当に重要であると考えていますし、今後も続けていきたいと考えています。 しかしコミュニティ活動を続けていくうえで、いまの私にとってはMVPというアワードを受賞していることが少し心の重荷に繋がりつつあり、とりあえず今回はここでいったん終わりにしてみるという道を選びました。 私自身が成長したらいつかまた戻ってきたいと願っていますし、その時にもまた受け入れてもらえると良いなぁ、なんて調子の良いことを考えています。

最後に、MVPアワードを受賞してから本当に楽しかった・良かった思い出を書いて、終わりにしたいと思います。

  • いろんな人に出会うことができた
    • これはもう書ききれない
    • ここで会った人たちと飲みにも行ったし、スキーや旅行にも行った
    • 個人としての付き合いもたくさんできたのが本当に良かった
  • 仙台でコミュニティを立ち上げることができた
    • 八巻さん、山本さん、木村さんと一緒にサトヤ仙台というコミュニティを作った
    • 大学生活で絶えずワクワク感を得られたのはここのおかげ
  • 貴重なイベントにたくさん参加できた (だいたいここに書いてあること)
    • 週刊アスキーの生放送番組に出演 : 4回も出演させてもらった。コメンテーターってすごい大変なんだな。あとやっぱりタレントさんって本当にすごい。
    • Visual Studio Code ファーストステップガイドの執筆 : VSは大好きだったので、大好きな製品のファミリーに少しでも携わることができて感動した。
    • Visual Studio 2015リリースパーティーで鏡開き : 初めての鏡割り体験。しかも大好きなVisual Studioのパーティーで。次に鏡開きをするようなときがあったら、木槌をもう少し叩くようにしよう。
    • 書籍と雑誌の執筆 : 書籍執筆の裏側のプロセスを一通り経験できたので良かった。ちなみにまだ出版されていない書籍の仕事が残っているので、はやく原稿を仕上げなくては。ああ、ちょっとつらい。

Microsoft MVP、3年間お世話になりました。